この世の色々な法則を探求するブログ

「この世界はこういう仕組みで成り立っている」という真理に思い焦がれつつ、死ぬまでに1つでも多くの法則を理解・発見するために日々生きております。これまで生業として来た物理学、数学、人工知能などの分野を中心に、日々の考察日記を綴っていきたいと思います。

DIR EN GREY TOUR18 真世界 - 5/1 Zepp Nagoya -

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本来新木場2日目で見納めにしようと思っていた「真世界」。新曲「人間を被る」を入手したことで人間の被り方を覚えてしまい、我慢出来なくなって名古屋参戦を決意。そしてこの日は4/16(火)を皮切りに疾風の毎く過ぎ去ろうとしている「真世界」の当初のツアーファイナル(6月に追加公演が決定)。何かを期待してしまう。

この日の整番は1400番台。いつもの如く少しずつ丁寧に人を入れるこの会場で中に入ったのは開演10分前。やはり最終日だからか虜さん達が下手最前のドアから溢れ出ている。その最後尾で待機。ドアが閉まると同時に押しに乗ってセンターへ・・・行くはずがとっても、とってもちっちゃな押ししか起こらずそのまま下手で待機。暗転と同時に怒涛の押しが・・・!!起こらない・・・。後ろの虜さんも当然押しが来るはずと身構えていたためか「あれ?」という声が聞こえる。安定のZepp仕様。腹を括って下手での参戦を決意。たまにはいつもと違う景色を楽しもう。

初日バージョンのオープニング映像が流れる。DIRには珍しくあまりおどろおどろしさを感じさせないシックな映像とSE。今回拝めなかった2日目バージョンの、如何にもDIRらしい血みどろの惨劇の映像との対比が際立ち、これまでとはまた違う新しい世界観が打ち出されようとしているのを感じる。新世界かつ真世界。

今ツアー不動のポジションを貫いた『人間を被る』で幕開け。音源を聴き込んだ後なので、聴こえ方がこれまでと全く違う。

京さん「Blessing to lose heart!Blessing to lose heart!!」
虜さん「Blessing to lose heart!!」
京さん「生ーきーてーる!」
虜さん「誰のために生きる」

掛け合いもバッチリ。今日はこのためだけに参戦したも同然。早くも一曲目で目的が遂げられた。
勢いに乗ったまま『Different Sense』。「名古屋ーーーー!!」と早くも京さんの煽りが入り、人間を被り終えた後の開場の熱気が一気に爆発。

『滴る朦朧』で一気に別の世界に連れて行かれ『禍夜想』、続く『腐海』とどんどん深い場所へ吸い込まれていく。深海を揺蕩う水泡のような映像が、真っ赤に染まって血の滴のように。京さんを囲むように上から降り注ぐ赤い光線。曲の転換に合わせて蒼い光へと変わる。曲の世界観を増幅させる演出に圧倒される。煽る京さんに「何を掴んで何を捨てたの」の合唱で返す。

そこから一気に深みを脱して『霧と繭』『Midwife』と畳み掛ける。「かっさなって!」の掛け合いが最後の「かっさなって!」までかっさなって、そこから『鴉』と怒涛の首殺し。「飛び散る汗まで」客席に「かかってこい」とばかりの視線を送る薫さん。負けじと視線と拳を返す。

熱気が最高潮に達した所で一旦静寂。ポポン・・・ポポン・・・と不可思議な電子音が鳴り響き『新曲』が花開く。鬼葬ツアーの時に披露された時には恐らくなかったと記憶している、悲壮感を強くまとったシンセの旋律が重ねられる。スクリーンに映る詩。「人を失う怖さから」すすり泣くような声で歌う京さん。DUM SPIRO SPEROの頃が思い出され感情がぐっと込上げる。絞り出すように「その時気が付く 私の心をーー!!」と叫び歌った後、「上手く生きるためなんかじゃない」の力強く透き通る声。最後の「叫び生きろ」「私は生きてる」をそのまま表現するかのように、真っ直ぐに放たれる一言一言に心が締め付けられる。光り輝く水面。流れる雲。曇っていた何かが晴れて前に進みだすような映像。「Ranunculus」。「魅力的」という花言葉を持つ花。それは同じように不器用でもがむしゃらに真っ直ぐに生きようとする「みんな」へ向けられた言葉なんじゃないかな、と感じた。

『てふてふ』で一呼吸置いた後、『VINUSHKA』。「此処が真実だ!」ベースを掲げるToshiyaさんと、その奥で手を掲げる京さん。存在感の大きさに震える。その後丁寧にマイクスタンドを直すToshiyaさん。「名古屋ーーー!!」で火が付き、業と歩む会場。

自分的にこの曲のクライマックスである2サビで盛大に1サビの歌詞が投下される。そしてそこからそのまま客に歌わせる暴挙。
迷子の虜さん。

「生きている証と(=京さんに忠実派)」
「ざらつく津波に(=歌詞に忠実派)」



1つに・・・なれなかった・・・。



「ホアァァァァァーーーーーーーーー!!!」いつになく長い喉笛で幕を下ろす。

そこから全編歌詞変えの『DISABLED COMPLEXES』。更に畳み掛けるように京さんが会場を煽り、虜さん「Psychokiller!」京さん「Psychokiller!」の掛け合いに。熱気をそのまま受けて『Beautiful Dirt』。「最高のバラードを送ろう」の大合唱。「おいクソったれ!!」こめかみに人差し指を当てて煽る京さん。怒涛の勢いであっという間に本編が幕を閉じる。

一体感のあるアンコール。ほどなくしてメンバー登場。

会場を包む歓声が一旦静まり『Behind a vacant image』。

京さん「お前らの声聞かしてくれーー!」
虜さん「隠し切れない傷と満面の笑みで語りかけ」
京さん「もっとーーー!!」
虜さん「つぶらなひ・・・」京さん「つぶらな瞳闇を照らす答えがーーー」
って自分で歌うんかーい!!!

「みらーーーーーーーーい!」の後、薫さん、Toshiyaさん、京さんが揃って頭を振る光景に「あぁやっぱりこのバンド大好きだ」と胸が熱くなる。

『新曲(I CANNOT LOVE MYSELF)』、『Sustain the untruth』と続く。人差し指を高く掲げながらマイクで胸を強くガンガン打ち付け「もっと1つになれんだろ!」と言いたげな仕草で煽る京さん。「優しい声に」の大合唱。「パレードに朽木と・・・」歌いながら手でキツネを作りコンコンする京さん。

「まだいけんだろーー!!」と「詩踏み」が続き、会場の熱気が再び高まった後、

京さん
「男ーー!」「男ーーーー!!」「ぼおおどごーーー!!!」
「女ーー!」「おぉぉんなーーー!!!」
「そこーー!生きてるかーーー!!」
「そこーー!生きてんだろーーー!!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!」

「なーーーごーーーやーーー!!」
「なーーーーーごーーーーやーーーーー!!!」
「なーーーーーーーーーーごーーーーーーーーやーーーーーーー!!!?」

思わず会場に笑いがこぼれる。

京さん
「ラーーーストーーーーーー!!!!」

当然の『THE IIID EMPIRE』。再構築で新たに加わったToshiyaさんの怪しげなベースのフレーズに合わせた手拍子は完全に定着。新たな儀式の完成万歳。爆裂Toshiyaさん覚醒でスタンドをポーーン!「Spark & Spark!!」で幕を閉じる。

今回も手でキツネコンコンした後、手を振って去る京さん。清々しい笑顔のToshiyaさん。淡々と凶器(スティック)を飛ばしてくるShinyaさん。Dieコールを受けながら去るDieさん。最後の最後まで会場に残ってくれていた薫さん。期せずして下手参戦になったお蔭でメンバー全員の熱気を感じることが出来た。全員に心の底から感謝のコールを送る。

スクリーンにツアータイトルが映し出され、虜さん達が捌けていく。若干の不完全燃焼感を残しつつもWアンコが起こる空気ではなかったので、自分も流れに乗ってそのまま最前のドアから会場を出る・・・。



と、その瞬間。
場内から「アンコーーール!!」の声が聞こえ全力で隣のドアから舞い戻る(このタイミングでちゃっかりセンターに移動。やっぱりここが落ち着く。)。「本日の公演は・・・」のアナウンスが流れつつも鳴り止まないアンコールの声。「駄目か・・・!?」「駄目か・・・!?」と思いながら自らも全力で叫ぶ。



「アンコーーール!」「アンコーール!!」「アンコーール!!!」「アンコーール!!!!」









と、ステージが赤く染まり大歓声が上がる。
まさかの緊急事態発生。メンバー再登場。



京さん
「遅えよ。」
「遅えよ!!」
「わかったか?」「いけるかーーー!!」



激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇』。
大合唱に包まれる会場。完全燃焼。



「Show me your lewd selfーーー!!!」の後、Dieさんの方を見ながら両腕をグイ!グイ!とやりながらガッツポーズのような仕草を何回かした後、満面の笑みを浮かべる京さん。Tシャツを脱ぎ、肉体美を披露するToshiyaさん。
改めてメンバー全員に感謝のコールを送る。




終演後「真世界」のパネル撮影に並ぶ長蛇の列が、ファイナルにふさわしいライブだったことを感じさせる。





ありがとう。